【バス釣り】【春(3月・4月・5月)】スポーニング(産卵)時期の釣り方、ルアー、人気おすすめ【ランキング】

バスが1年で最も良く釣れる時期は産卵(以下スポーニング)の時期です。今回は、そのスポーニングに焦点をあてて、釣り方、攻略法等をご紹介させて頂きます。


スポーニングについて

バスは水温が15℃を超えるとスポーニングしはじめます。スポーニングの前の状態をプリスポーン、スポーニング中をミッドスポーン、スポーニング後をアフタースポーンと言います。


プリスポーン

プリスポーンはバスが産卵に備え荒食いする時期です。スポーニングが近づくとオスはスポーニングベッドと呼ばれる産卵場所(以下ネスト)を探し、その後、ネストに入ってきたメスとペアリングします。


ミッドスポーン

オスとペアリングしたメスが産卵し、その後、オスが稚魚がふ化するまで数週間ネストを守ります。メスは産卵直後ネストをでます。実際に産卵する日のピークは、4月下旬の大潮の日です。実際には、その後も数週間程度続きます。ネストを守るオスは数週間餌を食べることはありません。卵を狙ってネストに侵入してきた外敵を攻撃する目的で口を使います。


アフタースポーン

アフタースポーンは、産卵したメス、ネストを守っていたオスがネストを離れ体力回復のために餌を捕食しはじめる時期です。


スポーニングは大型の個体からはじまる

スポーニングは大型の個体からはじまります。大型の個体は体力があり、冬の終わり頃からスポーニングのために越冬した深場(以下ディープ)から浅場(以下シャロー)に上がってきます。水温が低い間は、ディープとシャローを行き来しながら捕食を繰り返し、十分に水温が上がった状態になるとシャローに居つきます。体力のある大型の個体は、中型、小型の個体に先行して、スポーニングに適した1級エリアを占領します。この先行した個体のスポーニングのピークが、4月下旬の大潮になります。

中型、小型のバスは、大型に遅れて産卵します。大型が作ってスポーニングが終わったネストで中型、小型が再度スポーニングをすることもあります。これは、条件の揃ったスポーニング場所が限られているということなのかもしれません。このため、バスが6月頃までネストに居るのを見かけることがあります。


大雨の影響で7月に見たスポーニング

毎年見に行く河川のスポーニングエリアで例年GWには沢山のスモールマウスバスとラージマウスバスがネストを作る場所があります。GW直前に雨が降り川が増水し、例年ネストを作る場所にゴミが溜まりと濁りが発生しまし、そのため、バスがネストを作れない状態になった場所があります。その後、定期的に観察したところ、そのエリアではゴミが無くなり水質になった7月にスモールマウスバスがネストを作りペアリングしてるのを見たことがあります。そこは大きい範囲で上流部と下流部が堰になっていて大きなクローズエリアになっている場所です。このエリアではその場所しかネストに適した場所がなく、遅れてその場所でスポーニングしたのではないかと思います。


スモールマウスバスとラージマウスバスのスポーニング

スモールマウスバスとラージマウスバスが共存するエリアで何年か観察しましたが、ネストにはスモールマウスバスが先に入り、その後ラージマウスバスという順番でネストを作りはじめます。


ネストの特徴

バスがネストを作る場所にはいくつか決まった特徴があります。バスのスポーニングが行われる場所は毎年ほぼ同じ場所です。バスがネストを作る場所の条件は以下になります。


  • 水深が浅いこと
  • 水通しが良いこと
  • 鳥に狙われにくい場所であること
  • 低質が固い場所


水深が浅いこと

ネストの水深50cm~2m程度の場所に集中します。太陽光が当たらないと卵が孵化しません。


水通しが良いこと

卵が砂に埋もれないために定期的に弱い流れがある場所にネストを作ります。一方で、流れが速すぎると、卵が流されてしまいます。


鳥に狙われにくい場所であること

水深が浅いと天敵の鳥に食べられてしまうため、鳥に発見されても鳥が捕獲できないような、入り組んだ枝の中等にネストを作ります。私の通ってるリザーバーでは、毎年濃いベジテーションの根っこ付近に多数のネストができます。


低質が固い場所

岩のような固い低質の場所にネストを作ります。泥の低湿だと卵が埋もれて死んでしまうためです。


スポーニング時期の攻略法

スポーニング時期(春)に釣果を上げるためには、先ず、バスがスポーニングする場所さがすことが先決です。


  • スポーニングエリアを探す
  • プリスポーンの時期に釣行する


スポーニングエリアを探す

スポーニングエリアの探し方は以下のような方法で探すことができます。


  • 過去大型のバスが春に釣れた場所
  • シャローフラットエリア


過去大型のバスが春に釣れた場所

過去に大型のバスが春に釣れた場所は、その周辺がスポーニングエリアである可能性が高い場所です。その周囲の水深1m程度の場所にネストがないか肉眼で探してみてください。ネストを探す場合は偏向サングラスが便利です。


シャローフラットエリア

リザーバーでもその湖の中のシャローフラットエリアにネストが集中します。Googleマップ等でそのリザーバーのシャローフラットエリアを探してみてください。リザーバーでは、川筋のような場所以外で、広くなぅってるエリアを見つけることができれば、その周辺のどこかがシャローフラットになっている可能性があります。水温の低い上流部でもシャローフラットであればバスはネストを作ります。


プリスポーンの時期の攻略法

スポーニング場所周辺では、スポーニングに絡むバスが荒食いします。時期は、大きい個体が荒食いをはじめる3月下旬~小さい個体の産卵が終わる5月下旬頃まで続きます。3月下旬ころは、体力のある大型の個体のみ釣れます。その後、大型の個体がスポーニングを終え食わなくなるため、徐々にサイズが落ちます。


プリスポーニング初期(3月下旬~)のおすすめルアー

プリスポーン初期は大型のみがルアーに反応してきます。このため、大型のビックベイト、スイムベイト等が有効です。一般的にプリスポーン時に推奨されている、シャッド、クランクベイトも有効です。


プリスポーニング中期(4月下旬~)以降のおすすめルアー

プリスポーン中期は、大型の個体が減るため、中型以下のサイズを釣ることができるルアーサイズに変更して数釣り戦略にします。ルアーはスピナーベイト、シャッドテールワーム等がおすすめです。


ミッドスポーンの時期の攻略法

スポーニングしたメスとネストを守るオスは、数週間餌を食べません。この時期は、プリスポーンの中型以下をスピナーベイト等で狙うのがおすすめです。


アフタースポーンの時期の攻略法

スポーニング後数週間が経過すると徐々に餌を食べはじめます。アフタースポーン初期は、早い動きのルアーには反応しないため、ワーム等でスローに誘うのが最適です。早いルアーに反応するようになれば夏パターン移行とともにトップウォーター等、表層系のルアーにも反応するようになってきます。

スポーニング後のオスは、ネストを守るために尾びれで湖底をはたきます。このため、尾ひれがボロボロのバスが釣れたらアフタースポーンのオスバスと分かります。このバスが速いルアーに反応したかどうかで、概ねその時のバスの状態を判断することができます。早いルアーに反応してきたら、アフタースポーンも終わり夏パターンに移行します。


ルアーカラー

昔から、スポーニングの時期には赤色が有効とされています。スポーンレッド、プリスポーンダイナマイト、スポーンキラー、スポーンフィッシュ等、実際に、スポーニングをネーミングに使用した赤色のカラーが多く存在しています。

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スポーニング時期に有効な【赤色】


装備・道具

装備・道具 効果
偏光サングラスは水面のギラつきを抑え水中をストレス無く見る事ができます。プリスポーンのバスが居るかいないかは偏光サングラスを使う事で概ね把握することができます。春は日々状況が変わり、バスの場所も変わります。目からの情報を増やすために偏光サングラスは必須アイテムです。

【偏光サングラス】について
目からの情報に加え、水温はバスを釣る上で最も重要な要素です。昨日に比べ、水温が上昇したのか低下したのか、先週に比べ、水温が上昇したのか低下したのか、朝に比べ、どの程度水温が上昇したか等を細かくデータにすると、バスが釣れた時のヒントになる事があります。人と釣果に差をつけたい人は、是非、水温計で、日々のフィールドの水温を測定してみてください。

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まとめ

いかがでしたか。今回は、バスのスポーニング時期の釣り方についてご紹介させて頂きました。スポーニング前のバスは、他のどの時期よりアグレッシブにルアーを追います。数も釣れ型も良いため、バス釣りでは絶対に外せない時期です。是非、実践してみてください。