たまに釣行した時にフィールドの状況をみてランガンするのか移動するのか迷う場合があると思います。陸っぱりから釣る場合はこの状況の見極めにより釣果を大きく左右します。つまり、海の状況を正しく判断できればヒラメを釣る確率を上げることができます。今回は、ヒラメが釣れる時季と合わせて、海の状況をどのように判断すれば良いかご紹介させて頂きます。
時季
先ず、季節毎のヒラメの生態をご紹介させて頂きます。
春(4月・5月・6月)
春は海の中の状況が大きく変化する時季です。水温が上昇しはじめ、一斉に生物たちが動きだします。ヒラメの餌となるベイトも多くなります、早春は河口に稚アユ、後半はサーフにイワシ、シロギスが増え、それを追ってヒラメも接岸します。また、春はヒラメの産卵(スポーニング)時期です。産卵前、産卵後の個体が混在し、大量にベイトを捕食します。産卵に関係している個体は型も良く一年で最も大型が釣りやすい時季です。
夏(7月・8月・9月)
夏は水温の上昇により赤潮等で水質が悪化する場合があります。このためヒラメ、餌になるベイトが外洋に出て、陸っぱりから釣れにくくなる場合があります。従っ釣りやすい時期は初夏の7月中旬程度までです。この時期はサーフでイワシ、シロギスパター ンが有効です。8月、9月は酷暑、台風等の影響で釣りにならない場合が多くヒラメ釣りには難しい状況が続きます。
秋 (10月・11月・12月)
適水温になり一年で最も海の状態が良い時季です。ヒラメの餌となるとベイトも大きくなり、ヒラメも型が良くなります。早秋は波打ち際に寄るピンギスを追って波口付近で釣れます。11月以降になると徐々に水温が下がりイワシ、キス、落ちアユに着いて河口付近にも行動範囲を広げます。11月後半になると座布団クラスが交じりはじめ12月になると気温はさがるものの水温は暖かい状態でさらにヒラメの釣果が良くなります。
冬(1月・2月・3月)
水温も急激に下がりプランクトンの発生も少なくなるためベイトも減少します。水質は澄み、節風が強く吹きます。ヒラメの釣果も激的に落ちます。ただ、この時期釣れる寒ヒラメは脂の乗った最高のターゲットになります。おすすめの時期はまだ岸際にヒラメが残ってる1月中、徐々に接岸しはじめたヒラメが狙える3月の中旬以降です。それ以外の2月、3月初旬はヒラメ、ベイトともに深場にいる可能性が高いためオフシーズンになります。
澄み潮
澄み潮は、波が立ち上がった時に海水が透き通って見える状態。一見する釣れそうに思いますが、潮が澄むとプランクトンの量が少ないことを意味していて、それを食べるベイトの回遊に期待ができません。特に冬は水温が下がった状態で澄み潮になるため、ベイトの気配もなく陸っぱりのヒラメ釣りが厳しい状態です。
濁り
濁りの種類には様々な要因があります。雨の後の泥濁りや澄み始めたときの笹濁り。プランクトンの増殖や海藻が溶けることによって発生する春の濁り等があります。雨の後の泥濁りは厳しい状況になります。釣果になる濁りは笹濁りの時です。これはベイトが寄りやすく釣果が良くなります。プランクトンの増殖による濁りは、ベイトの回遊が期待できるため良く釣れます。海藻による濁りは良くも悪くもない状況です。
うねり
台風の接近や前線の通過によりうねりが発生します。うねりは風がなくても波足が長くなり、キャストしてもブレイクラインまで届かないことが多い。また、引き波が強く足元をすくわれる可能性があるために危険を伴う。岸際付近が底荒れしベイトやヒラメが少なくなります。弱まってくればチャンスがあります。影響の少ない沖目を集中的に攻めるのがおすすめです。
風
風は海に波を発生させます。一般的には無風状態の方が陸っぱりヒラメ釣りには向いています。風が吹いても風向き次第では凪ぎになる場所もあります、風波が立つぐらいまでなら問題なく釣りができます。ヒラメの接岸については凪いでいる場合と比べても変わりません。風は無風状態から吹きはじめるタイミングでは活性が良くなる傾向があります。釣りになる風速は4m~5m程度です。
【ヒラメ】が釣れる場所(ポイント)【全国(都道府県別)】
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まとめ
いかがでしたか。今回は、一年を通したヒラメの行動、濁り等の海の状態をどのように判断すれば良いかについてご紹介させて頂きました。ヒラメの釣果を最大化するために、参考にしてみてください。