シマノのベイトリールで上位機種を中心にDCリールのラインナップが増えてきました。最近では21アンタレスDC、21スコーピオンDCも発売されDCモデルが年々進化しています。今回は、そのDCについてブレーキの仕組み、メリット・デメリット等をご紹介させて頂きます。
目次
DCブレーキについて
DC(デジタルコントロール)ブレーキは、ブレーキ力の強弱をマイコンで意図的に制御。図中赤線のブレーキカーブのように、スプール回転が急上昇するリリース直後はほぼノーブレーキで、回転がピークに達したところでブレーキ力が急激に立ち上がり、その後は必要最小限のブレーキ力を適宜加えるコントロールを自動的に行い飛距離を大幅に向上させることができます。また、向かい風による失速など、スプール回転数にイレギュラーな変化を検知した場合には、瞬間的にブレーキ力を強めてバックラッシュを回避。さらに「最後のひと伸び」を確保するためにブレーキ力を断続的に緩めたりと、従来のシステムでは考えられない高度な制御を自動で行う、最先端のブレーキシステムです。
メリット・デメリット
メリット
- バックラッシュが激減
- 設定の悩みがない
- 飛距離がでる
ダイヤル設定に応じてブレーキが自動制御であるため、向かい風などシビアな状況下でもバックラッシュしにくくなります。SVSではサミングするような状況でもDCでは不要で、軽く投げただけでも良く飛び、快適に釣りが楽しめるようになります。DCリールを使う最大のメリットはトラブルフリーであるため長い時間釣りに集中できます。
デメリット
- カスタマイズ&メンテナンスしにくい
- 重い
- 故障時はユニット交換になり高い
DCユニット部分は構造が複雑でベアリングにオイルを挿したりなどメンテナンスがしにくく、SVSに比べ機構が複雑であるため自重が重くなりがちです。SVSはシャロースプールに交換したりとカスタマイズが簡単ですがDCリールはできません。DCユニットは完全防水化されているため、水が原因で壊れることはありませんが、DCが故障した場合はDCユニットごと交換となり高くなります。
ブレーキシステムの種類
現在のDCブレーキの種類は以下の3種類です。
- I-DC4
- I-DC5
- 4×8DC
I-DC4
4段階の外部ダイヤルで調整可能なブレーキシステムです。一昔前はI-DC4が主力でフラッグシップモデルにも搭載されていましたが最近は価格が比較的安いエントリーモデルに搭載されています。
機種 | 内部ダイヤル | 外部ダイヤル |
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20SLX DC | – | 4段階 |
20エクスセンスDC SS | – | 4段階 F(フロロ)モード |
I-DC5
5段階の外部ダイヤルと内部の3モードで調整。カルカッタコンクエス、DCやメタニウムDCなど、幅広く使われているブレーキシステムです。
機種 | 内部ダイヤル | 外部ダイヤル |
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19カルカッタコンクエストDC 200 20カルカッタコンクエストDC 100 |
N (ナイロン) F(フロロ) PE |
5段階 W(ウインド)モード |
17スコーピオンDC 21スコーピオンDC |
N(ナイロン) F(フロロ) PE |
5段階 A(フルオート)モード |
15メタニウムDC | FL(フロロ) P(PE) NM(ナイロン) X(エクストリームロングキャスト) |
8段階 |
4×8DC
8段階の外部ダイヤルと内部の4モードで細かな調整が可能。アンタレスDC・MDやエクスセンスDCに搭載されているシステムで最高の飛距離を誇るブレーキシステムです。
機種 | 内部ダイヤル | 外部ダイヤル |
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16アンタレスDC 21アンタレスDC |
8段階 | FL(フロロ) P(PE) NM(ナイロン) X(エクストリームロングキャスト) |
18アンタレスDC MD | 8段階 | FL(フロロ) P(PE) NM(ナイロン) XB(エクストリームビックベイト) |
17エクスセンスDC | 8段階 | F(フロロ) N(ナイロン) P(PE) XP(PE追風遠投モード) |
※1 I-DC5の外部ダイヤルの最後には専用モードが用意されて「W(ウインド)モード」と「A(フルオート)モード」があります。
W(ウインド)モード
強風時でもバックラッシュを抑え適切なブレーキを実現します。
A(フルオート)モード
ボリューム2~4の半ばまでカバーするワイドなポジション専用モードはブレーキが強くかかるため実際使うことは少ないですが、向かい風や空気抵抗の大きいルアーを投げるときに役立つ機能です。
I-DC
I-DCとは「インテリジェント デジタルコントロール」という意味で、以前はI-DC+というものもありましたが現在は廃盤となっています。
4×8DC:MDチューン・エクスセンスチューン
4×8DCにはMDチューン・エクスセンスチューンがあり、内部ダイヤルにリールの特性に合わせたモードが用意されています。
DCは最高峰の【4×8DC】がおすすめ
飛距離だけ考えたらアンタレスDCに搭載されている4×8DCが最高です。I-DC5、I-DC4はオートマチックで調整幅が少なく4×8DC程、調整を突き詰めることができません。I-DC5、I-DC4はバックラッシュしにくい代わりに飛距離が犠牲になっているイメージです。DCブレーキはスプールに磁石が付いていることでスプール自体が重く、軽いルアーはSVSやマグネットの方が有利です。また、ダイヤル設定が弱すぎるとバックラッシュもします。自分の釣りのスタイルに合わせて選ぶようにしてください。
【シマノ】ベイトリール【DC】人気おすすめ【ランキング】
ランキングはAmazonのレビューの数を集計してみました。★数は、2021.1月時点の数です。
17 スコーピオン DC ★421 |
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仕様 様々な釣りに対応できるフリースタイルベイトリール。マグナムライトスプールへ変更することで、高いキャスト性能を実現しています。さらに深溝化してラインキャパシティを上げることにより、釣種のアジャスト幅を広げました。駆動中枢はパワフルで巻き上げノイズの少ないマイクロモジュールギア。I-DC5ブレーキは急にルアーが失速しても瞬時に適切なブレーキ力を得られます。ギア比も6.2のノーマルギア、7.4のHG(ハイギア)そして8.5のXG(エキストラハイギア)もラインナップし、バスをはじめ、シーバスやロックフィッシュまで楽しめる1台です。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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20 SLX DC ★253 |
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仕様 これまでにないブレーキ補正制御を組み込むことにより、4段階のダイアルで幅広いルアーに対応。対バックラッシュ性能と遠投性能を兼ね備えながらにして、ブレーキセッティングがオートマ感覚で行える制御DC。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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18 アンタレス DC MD XG ★160 |
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仕様 ビッグベイトの釣りをはじめとするストロングゲームのために、各パーツを専用のチューニングしたソルトウォーターOKのベイトリール。8段階に設定できるXBブレーキにより、空気抵抗の大きいルアーもストレスなくキャストできる性能を発揮。ギア比は7.8のスピード仕様。最大ドラグ値を6kgに上げることで、大型魚との真っ向勝負が可能に。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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19 スコーピオン MGL 150 ★111 |
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仕様 立ち上がりの軽いMGLスプール、高剛性のHAGANEボディ、内部には精緻なマイクロモジュールギアなど、基本性能がしっかりとしたモデル。キャスト性能や遠投性に秀でており、かつSVS∞ブレーキが程よくきき、バックラッシュを抑止。ベストなブレーキ力が得られる。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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20 エクスセンスDC SS HG/XG ★91 |
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仕様 シンプルなダイヤル操作で簡単セッティング。しかも飛ぶ。憧れのベイトスタイルを身近にする実践派DCリール。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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16 アンタレス DC/DC HG ★79 |
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仕様 NEW 4×8DCブレーキ:ノーブレーキ時間を1000分の1秒単位で制御。マックス回転数を維持して飛距離アップを実現。:DC=デジタルコントロールブレーキは、必要な時のみ電子制御でブレーキを掛けるシマノ独自のシステム。マグナムライトスプール:側壁にもホールを配置した、軽くて強い「飛ぶ」スプールの新形態。:ベイトリールのキャスティング性能を左右するスプールの慣性モーメント。開発ではその減少を目的にスプール胴径へのブランキングや薄肉化を行ってきましたが、「NEWマグナムライトスプール」では、これまで技術的に不可能とされてきたスプール側面への穴開けに成功。当社比で慣性モーメントの約10%ダウンを達成し、実に約20%の飛距離アップをマークしました。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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15 メタニウム DC HG ★54 |
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仕様 マイクロモジュールギア、X-SHIP、S3Dスプールといった先進の機構をまとい、ベイトリールの可能性を追求してきた「メタニウムシリーズ」に、新開発のI-DC5を搭載した「NEWメタニウムDC」が加わりました。I-DC5とは、ナイロン、フロロ、PEとラインによって選択できる3モードの内部ダイヤルと、ルアーのウエイトによって選ぶ4ボリュームセミオート&フルオートの外部ダイヤルを備えた画期的なデジタルコントロールブレーキシステムです。従来は組み立て式だったマグネットを1ピースの4極着磁リング磁石に置き換えることで、有効磁力面が増大。約30%ブレーキ力がアップするだけでなく、リリース直後に一瞬のノーブレーキ帯を設けることでMAX回転数が約12%向上し、伸びやかかつ安定したロングキャストが可能になりました(数値はいずれも当社比)。これぞ高性能バーサタイルです。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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17 エクスセンス DC XG ★52 |
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仕様 ベイトシーバスゲームの世界を切り拓いた専用アイテム、[エクスセンスDC]が新たなブレーキ機構「4×8DCエクスセンスチューン」を搭載して新生! 求めたのは“飛び”。XPモードによるロングキャストはもちろん、外部ダイヤルで8段階のブレーキ力調整ができ、よりトラブルなく遠投可能。脅威の飛距離とともに安心のフルキャストを約束。基本構造の確かさを証明する「HAGANEボディ」、「X-SHIP」ほか、大型ノブを搭載した45mmパワーハンドル、XGギア、ナロースプールなど専用フィーチャーも充実。最先端のベイトシーバスゲームを演出する一台だ。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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19 カルカッタコンクエスト DC 200/201 ★41 |
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仕様 W(ウインド)モード付きI-DC5ブレーキの搭載により、強風への対応力を強化。空気抵抗の大きい巻き物系ルアーもバックラッシュしにくく、楽に遠投が可能。剛性の高く精緻なマイクロモジュールギアも搭載。ローラークラッチにより回転抵抗が低減。パワフルで快適なリーリングが楽しめる。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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20 カルカッタ コンクエスト DC 100 ★23 |
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仕様 細やかなブレーキセッティングが可能なI-DC5を搭載し、対バックラッシュ性能が向上。W(ウインド)モードを設けることで強風への対応力も強化。軽く立ち上がり、低弾道で伸びやかな飛びを実現するマグナムライトスプールとの相乗効果で遠投力とキャスタビリティがアップ。空気抵抗の大きいマキモノ系ルアーも強風下で遠投できる。高剛性の冷間鍛造ボディに組み込まれたマイクロモジュールギアはローノイズで滑らかな巻きごこちを実現。ローラークラッチによって回転抵抗が低減され、巻き上げパワーに磨きがかかった。待望の100サイズにより、マキモノの覇者が適応力をさらにアップ。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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15 メタニウム DC ★22 |
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仕様 マイクロモジュールギア、X-SHIP、S3Dスプールといった先進の機構をまとい、ベイトリールの可能性を追求してきた「メタニウムシリーズ」に、新開発のI-DC5を搭載した「NEWメタニウムDC」が加わりました。I-DC5とは、ナイロン、フロロ、PEとラインによって選択できる3モードの内部ダイヤルと、ルアーのウエイトによって選ぶ4ボリュームセミオート&フルオートの外部ダイヤルを備えた画期的なデジタルコントロールブレーキシステムです。従来は組み立て式だったマグネットを1ピースの4極着磁リング磁石に置き換えることで、有効磁力面が増大。約30%ブレーキ力がアップするだけでなく、リリース直後に一瞬のノーブレーキ帯を設けることでMAX回転数が約12%向上し、伸びやかかつ安定したロングキャストが可能になりました(数値はいずれも当社比)。これぞ高性能バーサタイルです。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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20 カルカッタコンクエスト DC 200HG ★20 |
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仕様 際立つ強靱さ、遠投力、対バックラッシュ性能。細やかなブレーキセッティングが可能なI-DC5を搭載し、対バックラッシュ性能が飛躍的に向上。新たにW(ウインド)モードを設けることで強風への対応力も強化しました。軽く立ち上がり、低弾道で伸びやかな飛びを実現するマグナムライトスプールとの相乗効果で遠投力とキャスタビリティがアップ。空気抵抗の大きいマキモノ系ルアーも強風下で楽に遠投できます。高剛性の冷間鍛造ボディに組み込まれたマイクロモジュールギアはローノイズで滑らかな巻きごこちを実現。NEWローラークラッチによって回転抵抗が低減され、巻き上げパワーにさらなる磨きがかかりました。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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20 カルカッタ コンクエスト DC 201HG ★11 |
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仕様 際立つ強靱さ、遠投力、対バックラッシュ性能。細やかなブレーキセッティングが可能なI-DC5を搭載し、対バックラッシュ性能が飛躍的に向上。新たにW(ウインド)モードを設けることで強風への対応力も強化しました。軽く立ち上がり、低弾道で伸びやかな飛びを実現するマグナムライトスプールとの相乗効果で遠投力とキャスタビリティがアップ。空気抵抗の大きいマキモノ系ルアーも強風下で楽に遠投できます。高剛性の冷間鍛造ボディに組み込まれたマイクロモジュールギアはローノイズで滑らかな巻きごこちを実現。NEWローラークラッチによって回転抵抗が低減され、巻き上げパワーにさらなる磨きがかかりました。 評価・評判・口コミ(インプレ)
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ポッパー ペンシルベイト スイッシャー バズベイト クローラーベイト(羽モノ) |
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シャロー ミッド ディープ マグナム |
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メタルバイブ |
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ストレート カーリーテール グラブ ホッグ・クロー 虫 ギル シャッドテール リザード ピンテール パドルテール チューブワーム |
【ラージマウスバス】が釣れる場所(ポイント)【全国(都道府県別)】
生息地【都道府県別】TOP 北海道 [ 道北 | 道東 | 道央 | 道南 ] 東北 [ 青森 | 岩手 | 宮城 | 秋田 | 山形 | 福島 ] 関東 [ 東京 | 神奈川 | 埼玉 | 千葉 | 茨城 | 栃木 | 群馬 | 山梨 ] 信越 [ 新潟 | 長野 ] 北陸 [ 富山 | 石川 | 福井 ] 東海(中部) [ 愛知 | 岐阜 | 静岡 | 三重 ] 関西(近畿) [ 大阪 | 兵庫 | 京都 | 滋賀 | 奈良 | 和歌山 ] 中国 [ 鳥取 | 島根 | 岡山 | 広島 | 山口 ] 四国 [ 徳島 | 香川 | 愛媛 | 高知 ] 九州 [ 福岡 | 佐賀 | 長崎 | 熊本 | 大分 | 宮崎 | 鹿児島 ] 沖縄 [ 沖縄 ] |
春 夏 秋 冬 |
春 夏 秋 冬 |
春 夏 秋 冬 |
春 夏 秋 冬 |
春(3月 4月 5月) 夏(6月 7月 8月) 秋(9月 10月 11月) 冬(12月 1月 2月) |
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春(3月 4月 5月) 夏(6月 7月 8月) 秋(9月 10月 11月) 冬(12月 1月 2月) |
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春(3月 4月 5月) 夏(6月 7月 8月) 秋(9月 10月 11月) 冬(12月 1月 2月) |
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ロッド リール ライン |
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まとめ
いかがでしたか。今回はシマノのDCシステム(ベイトリール)についてご紹介させて頂きました。
- 飛距離を求めるなら4×8DC
- トラブルフリーで快適性を求めるならI-DC5
- コスパ重視でDCを使いたい人はI-DC5
- 軽いルアーはSVS、マグネットブレーキがおすすめ
以前は高いモデルにしかDCは搭載されていませんでしたが、最近では20SLX DCにも搭載され、DCリールが低価格で買えるようになりました。DCの性能は毎年進化しています。是非、体感してみてください。