秋の大型シーバスを釣る代表パターンに落ち鮎パターンがあります。今回は、この落ち鮎パターンでどの様にシーバスを釣るかについて具体的な時期、時間、場所、おすすめのルアー等をご紹介させて頂きます。是非、参考にしてみてください。
目次
落ち鮎パターンについて
落ち鮎パターンは、産卵後の体力を失った鮎を好んで捕食する大型シーバスを釣るパターンです。鮎は1年魚なので夏の終わり頃から産卵が終わると体力が無くなります。さらに水温が低下すると泳力を失い、水の流れに逆らえず流されるようになります。全ての鮎が産卵するわけではありませんが、遡上が遅く小さい個体等も同様に体力がなくなり流される様になります。
落ち鮎について
落ち鮎は、秋に産卵のために川を下る鮎の総称です。シーバスのルアーフィッシングでは、これを利用した”落ち鮎パターン”という爆釣パターンがあります。
外観的な特徴
落ち鮎は産卵前の鮎で、特徴としてメスは腹部が膨らみ赤色になる一方で、オスは細く痩せた姿が多いです。このようにオスとメスで明らかな外観の違いが現れることが、落ち鮎の識別方法の重要なポイントです。
シーバスは捕食しやすい
落ち鮎は弱い遊泳力であるため流されながら泳ぐ特性があります。この特性がシーバスにとっては、待ち伏せるだけで簡単に捕食可能な獲物となっています。
時期
概ね9月末頃から落ち鮎パターンははじめります。指標になるのは水温です。20℃を下回ると鮎が冷水病にかかり体力が無くなります。さらに水温が15度を下回ると一気に落ち鮎パターンがはじまります。パターンの終了は、落ち鮎を捕食するサギ等の鳥が居なくなった時です。落ち鮎にサイズにより流れてくる順番があり、はじめは10cm程度の小さい個体。その後、産卵した大きい個体が流れてきます。従って、落ち鮎のサイズが大きくなるとパターンの終了が近いことが分かります。
場所(ポイント)
釣りの重要なポイントは、鮎の産卵床を抑えることです。これは自然に存在する場所だけでなく、最近では人工的に作られることも多いです。チャラ瀬と呼ばれる部分を特に理解することが重要です。産卵床周辺の反転流、ストラクチャー、ブレイクライン、明暗のエリアは最も有望な釣りスポットと言えます。しかし、競合となる他のアングラーも多いため、より多くのポイントをリストアップしておくことがおすすめです。
大きめのゴロタ周辺のチャラ瀬
鮎の産卵床の近くのチャラ瀬は有望ポイントです。また、その少し下流にあるカーブ、落ち込み等も有望です。
流れの変化があり水深がある場所
流れや水深に変化のある様な場所もおすすめです。
反転流がある場所
反転流はシーバスが待機するのに都合の良い場所です。
本流と支流の合流点
合流点周辺は、地形や流れの変化があるため落ち鮎パターン以外でも有望です。
サギの居る場所
この時期、サギが複数匹いる場所は高確率で落ち鮎が居ます。サギを見つけることができたらその場所で粘る様にしてください。
ルアー
落ち鮎パターンの釣りでは、ミノー、ビッグベイト、ペンシルベイト、シンキングペンシルなどのルアーが多く使用されます。ドリフトでは、ルアーが激しく動かないリップレスミノーやペンシルベイト、ジョイント式のビッグベイトが有効です。一方、ボトムドリフトではシンキングペンシルが適しています。また、ルアーのサイズは落ち鮎の大きさ(15~30センチ)に合わせることが重要で、その時々の状況に合わせて選択することが推奨されます。カラーは、アピール系(黒金、マットチャート、パールホワイトなど)と落ち鮎の体色に似たナチュラル系の色がおすすめです。しかし、リップが長いルアーは深く潜りすぎるため、落ち鮎パターンでは、あまり有効ではありません。
大きさ
落ち鮎はイメージ的に大きいと思われがちですが、10cm程度の小さい落ち鮎もいます。従って、大きいビックベイトの様なルアーと合わせて小さいルアーも必要になります。
時間
落ち鮎は主に夕方から夜に産卵を行うため、シーバスを落ち鮎パターンで狙う際は、夕方から夜間の釣りが中心になります。しかし、シーバスは産卵後に死んだ落ち鮎を狙うため、朝や日中でも大型のシーバスを狙う機会があります。
潮
鮎は大潮の日に産卵をして、落ち鮎となって死にます。このため大潮近辺の潮周りが最も釣りやすい潮周りになります。
カラー
昼も夜も白系のカラーがおすすめです。
釣り方
落ち鮎パターンの釣りは、通常のシーバス釣りとは異なるアプローチが必要です。特に、産卵後に死んだ鮎を狙うシーバスが多いため、川の流れに合わせたアクションが必要になります。基本的なアプローチとして、力尽きた鮎を模した表層へのアプローチが有効です。しかし、過度なロッドワークを使ったアクションはあまり効果がありません。ラインを先行させるようにドリフトを行い、特にジョイントミノーなどはラインスラッグだけでも適度にアピールできるため、落ち鮎パターンでのルアーとしておすすめです。また、落ち鮎パターンでは表層だけでなく、底を転がるように流れる鮎も見逃さないようにすることが重要です。レンジの上下をコントロールしながら入念に魚群を探ることが有効です。
タックル
シーバスの標準的なタックルは、9ft前後の長さを使用しますが、落ち鮎パターンの釣りは、ポイントになる瀬が遠くにある場合もあるため、サーフで使用する様な10ft以上のロッドがおすすめです。硬さは程度、リールは2500~3500番、ラインはPEライン0.8号~1.5号、ショックリーダーは20lb程度がおすすめです。ポイントが近い場合は、短めの9ft程度でも問題ありません。
装備
ウェーダー
ポイントが遠いい場合、ウェーディングすることでポイントまでの距離を縮めることができます。
フローティングベスト
安全のため、必ず着用する様にしてください。
ライト
夕方から夜にかけての釣行がメインになる落ち鮎パターンではライトが必需品です。
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ロッド リール ライン ショックリーダー |
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まとめ
落ち鮎パターンは大型シーバスを釣り上げる可能性が高くなります。攻略することで最大サイズのシーバスを釣る事が可能かも知れません。初めて挑戦すると難易度が高いと感じるかもしれませんが、パターンに適したドリフト等を習得する事で、デカシーバスを釣る事が可能になります。