【バス釣り】ベイトリールの種類、選び方、メリット・デメリット、人気おすすめ【ランキング】評価・評判・インプレ

バス釣りでベイトリールを使いたいと思っている人も多いのではないでしょうか。今回は、ベイトリールの種類、選び方、メリット・デメリットをご紹介させて頂きます。合わせて、人気おすすめ【ランキング】も作成してみました。是非、参考にしてみてください。


ベイトリールについて

両軸リールにキャスティングできる機能を付けたリールをベイトキャスティングリール(ベイトリール)と呼びます。ベイトリールにはバックラッシュというトラブルがあります。これがベイトリールが上級者向けと言われる理由です。しかし、近年では、目覚ましい技術革新により、バックラッシュという課題を解決した商品が多く販売されています。従って、昔に比べると、入門者でも十分にベイトリールを扱うことが可能になりました。


バックラッシュについて

両軸受けリールは、スプールという糸巻部が回転することでラインを巻き取ったり、放出する構造です。ルアーをキャストした瞬間、スプールルアーの重さにより高速で回転しラインを放出します。この時、ルアーが飛ぶ速さ=スプールの回転(ラインの放出量)であれば問題は起きません。しかし、ルアーが飛ぶ速さ<スプール回転速度となると、スプールに巻かれたラインがぐしゃぐしゃになります。例えば、空中を飛ぶルアーは空気抵抗で徐々に減速しますし、その後、着水し止まります。ルアーが止まっているにも関わらず、スプールの回転が止まらないとスプールが回転しぐしゃぐしゃになります。このような現象がバックラッシュです。これを防ぐためにルアーが着水する寸前に指でスプールの回転を強制的に停止させます。これ以外にも、スプールが回転している際に、急激にルアーが止まると、バックラッシュが起きます。


メリット・デメリット


メリット


太いラインが巻ける(抵抗が小さい)

スピニングリールでは、太いラインを巻くとラインの放出量が増えることで、スプールエッジとラインの角度が大きくなり飛距離が低下します。特に太いラインでは、細いラインに比べスプールエッジとラインの角度が大きくなることにより抵抗が多くくなります。一方、ベイトリールはスプールに対し直線的にラインを放出するため、太いラインでも抵抗が少ないため飛距離を稼ぐことができます。従って、6lb以上のラインを使う場合はベイトリールがおすすめです。太いラインをトラブルなく使えることで、大型のバスでも余裕を持ってランディングすることができます。


巻き取り力が強い

スピニングリールはその構造上、ハンドルの回転方向とラインを巻き取り方向が異なります。この角度が変わる場所にラインローラーという部品が着いています。大きな力で巻く場合、このラインローラーに力がかかり変形するため力が伝わりにくくなりベイトリールに比べ大きな力が必要になります。一方、ベイトリールは、ハンドルの回転方向とスプールの回転方向がおなじであるため、効率よく力を伝達することができます。巻き取る力が強いため、抵抗が大きいルアーでも安定して力を伝達することができます。このため、小さい力で大型の魚を寄せることが可能です。


操作が簡単で手返しが良い

スピニングリールでは、キャストする際ににベールを持ち上げる必要があります。キャスト後、直ぐにルアーを巻くためには余分な糸を出さないためにサミング(ラインの放出を抑える動作)が必要になります。また、その後ルアーをリトリーブするためにはベールを戻す必要があります。ベールを動かす動作とサミングは両手が必要です。一方、ベイトリールは、クラッチレバーを押しキャストすることが可能でキャスト後、ハンドルを回すことでルアーを巻きはじめることができます。この動作は片手でできます。ベイトリールはルアーを巻きはじめるまでの動作が簡単に片手でできるため、スピニングリールに比べ手返し良く釣りをすることができます。手返しが良いため、魚に出会える可能性が高くなり釣れる確率も上がります。


コントロールしやすい

スピニングリールに比べ、ベイトリールは細かいコントロールが可能です。オーバーハングの下などを狙う場合サイドキャストが有効です。スピニングリールではリールがロッドに対し下向きに付いているためにリールを横向きにしてキャストする必要があります。この際、重心が不安定となりキャスト精度が下がります。一方、ベイトリールの場合、リールを上向きのままキャスト可能なため重心が安定しキャストが安定します。


アタリが取りやすい

スピニングリールは、スプールに巻かれたラインを螺旋状に放出します。ベイトリールはスプールが回転し放出します。フォール中にバイトが発生した場合、ベイトリールの場合、スプールの回転が止まるためアタリを取りやすくなります。また、フッキングまでにかかる時間は、スピニングリールがフッキングさせる前にベイルを戻す必要があるのに対し、ベイルがないベイトリールは早くなります。


糸のヨレが少ない

ベイトリールはスプール自体が回転し真直ぐにラインを放出、巻き取ります。一方、スピニングリールはスプールが回転せずラインローラーと呼ばれる部分が回ることでラインが巻き取られ、キャスト時はスプールからラインがスパイラル状に放出されます。このため、スピニングリールは糸ヨレができやすく、ベイトリールは糸ヨレができにくい構造になっています。スピニングリールはラインに結びコブができるなどのライントラブルを起こしやすく、ラインがガイドに絡むこともあります。糸ヨレができることでラインがまっ真直ぐにならないため感度が悪くなります。


デメリット


遠投性能

スピニングリールはキャスト時にスプールに巻かれているラインが放出されるのに対し、ベイトリールはスプールが回転しながらラインが放出されます。スピニングリールはライン放出の抵抗が少ないためルアーの飛距離が稼ぎやすいのに対し、ベイトはライン放出時にスプールが回転するため、スプールの回転抵抗が飛距離に影響されやすく飛距離を稼ぎにくい構造になっています。近年はシマノのDCブレーキシステム等によりベイトリールでも飛距離を稼ぐことができるリールが発売される様になりました。


バックラッシュが起こる

バックラッシュは、ラインの放出スピードよりもスプールの回転スピードが上回ってしまうことでライントラブルになります。


軽いルアーが投げにくい

ベイトリールはスピニングリールと異なり、スプールが回転してラインを放出するためライン放出にスプールの抵抗が関係するため軽いルアーだとスプールの抵抗の比率が重いルアーの比率に対し大きくなるため飛びにくい傾向があります。1g~2g程度の軽いルアーを投げる場合は、飛距離面でスピニングリールの方が優位になります。近年では、この課題を解決し軽いルアーでも飛距離が稼げるベイトフィネスリールが発売されています。


キャストに慣れが必要

スピニングリールはバックラッシュなどのトラブルが少ないため初めて釣りをされる方でも比較的使用しやすいリールです。一方、ベイトリールはサミングが必要なこともあり、初めて釣りをする方には少しハードルが高いリールです。


ハンドルの方向が変えられない

スピニングリールはハンドルの方向を変えることができます。一方、ベイトリールは最初に購入したハンドルの方向を変えることができません。


ブレーキの種類

バックラッシュを低減するために各社、様々なブレーキシステムを採用しています。


マグネットブレーキ

磁力によってスプール回転に抵抗を与えるブレーキシステムです。ブレーキの強弱を設定可能です。強くすることで磁石がスプールに近づき、弱くすることで磁石がスプールから遠ざかりブレーキ力が弱まります。常に同じ強さのブレーキ力が働くため、重いルアーに向いています。調整が簡単なため初心者向きのブレーキシステムです。デメリットとしては、常に同じブレーキ力が掛かっているため、キャスト後半の伸びが低下します。


遠心ブレーキ

スプールが回転することで発生する遠心力により、スプール側面に取付けられたブロックがボディ側のスプールケースに擦れ摩擦抵抗が上昇します。遠心力の強さによりブレーキ力が変わるため、スプールが高速に回転している時はブレーキ力も強く、スプールが低速になるにつれてブレーキ力も弱まります。マグネットブレーキとは異なり、スプールの回転スピードに比例してブレーキがかかるため、キャスト後半はブレーキがほとんど掛からない状態となり距離が低下しません。デメリットとしては、ブロックが擦れるスプールケースに異物や水分が付着するとブレーキに性能が低下します。また、摩耗により性能が低下します。


DC(デジタル・コントロール・ブレーキ)

シマノ独自のブレーキシステムで、電子制御によりブレーキをコントロールします。風の状況や使用するルアーによってブレーキの設定を変える必要が無いためストレスが少なく、細かい制御によりバックラッシュが少なくなります。

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DCについて


選び方

ベイトリールといっても、現在様々なタイプのベイトリールが発売されています。ベイトリールを選ぶ上でいくつか重要な機能をご紹介させて頂きます。


ハンドルの方向

ベイトリールは、同一のモデルでハンドルの仕様が右左ハンドルの2種類があります。スピニングリールの様にハンドルを付け替えることでハンドルの方向を変えることができません。購入前に、必ず、どちらの手で巻きたいかを決めてください。


ブレーキシステムで選ぶ


マグネットブレーキ

メーカ:DAIWA、アブ・ガルシア、シマノ


遠心力ブレーキ

メーカ:アブ・ガルシア、シマノ


ハイブリッド(マグネット×遠心)

メーカ:アブ・ガルシア


DC(デジタル・コントロール・ブレーキ)

メーカ:シマノ

ベイトリールを販売しているメーカはシマノ、ダイワ、アブです。シマノ製は遠心ブレーキ、DC、ダイワ製はマグネットブレーキ、アブはマグネット、遠心を併用したハイブリットブレーキシステムが主流です。使いたいブレーキシステムで選ぶのもひとつの方法です。


ギア比

ギア比は、ハンドル1回転に対しスプールが何回転するかという比率を示した数値です。
ギア比は、ローギア・ノーマルギア・ハイギア、エキストラハイギアに大別され、一般的にはギア比6.3がノーマルギアと言われます。これよりギア比が低いものをローギア、高いものをハイギア、エクストラハイギアと呼んでいます。初心者の方は、先ず、汎用性の高いノーマルギアがおすすめです。ギア比の選び方は、どの程度、ルアーを早く巻きたいかにより選びます。


ローギア

ギア比5前後のものがローギアに分類され、ゆっくりと力強く巻けることが特徴。巻き抵抗の大きなディープクランク、ビッグベイト等におすすめです。


ハイギア

ギア比7以上がハイギアになります。巻き上げスピードが速く、キャストと回収を繰り返す、カバー撃ち等のジグ・ワームで良く使います。


糸巻量(スプール径)

12lb~14ibのラインを100m程度巻けるリールが概ね基準と考えて良いでしょう。極端に糸巻量が少ない、または多いリールは、扱えるルアーに制限があり、特別な用途に特化した場合がほとんどです。初心者の方は、基準に近い糸巻き量のリールがおすすめです。


ベイトフィネス

ベイトフィネスは、スプールの軽量化等で軽量のルアーを投げられる様になったリールです。

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まとめ

いかがでしたか。今回は、バス釣りに使うベイトリールをご紹介させて頂きました。近年は目覚ましい技術革新のおかげで、過去にデメリットであったバックラッシュを解決するブレーキシステム、軽いルアーも投げることができるベイトフィネス等の台頭によりベイトリールの使い勝手が格段に向上しています。進化したベイトリールを是非試してみてください。