【ヒラメ】をルアーで釣る方法、釣り方、時期、場所、時間、潮、人気おすすめ【ランキング】

近年人気になっているヒラメのルアー釣りについてご紹介させて頂きます。ヒラメをルアーで釣るために必要な情報、時期、時間、場所、ルアーの選び等できるだけ簡単にポイントをまとめてみました。はじめてのヒラメに少しでも近づくための情報としてご活用いただけたらと思っています。



ルアーについて

ヒラメは、海底に潜り目だけを出して獲物を待ち伏せているというイメージを持たれている方も多いと思います。活性が高い時は水面にライズする程アグレッシブにベイトを追います。泳ぎ周り捕食することもあります。従ってミノー、バイブレーション、メタルジグ、ワーム等、多くのルアーに反応します。特におすすめのルアーは、メタルジグです。メタルジグは、他のルアーに比べ価格も安く、風、潮等の影響も受けにくく様々があり汎用性があります。先ず、1匹ヒラメを釣りたいと思っている方はメタルジグを試してみてください。



生態

ヒラメを釣るためには、どんな生態なのかを知っていると役に釣果に繋がる場合があります。

・最大で全長1m、体重10kg以上になる。
・雄が最大60cm程度メスは最大で1m以上になる。
・世界最大のヒラメは神奈川県の大磯海岸で釣られた1m5mm、重さ10kg。
・歯が鋭く基本的には生きたベイト(小魚・甲殻類)等を捕食する。
・昼は砂の中に身を潜めベイトを狙っている。
・活性が高い時は砂に潜らず上を通るイワシ等のベイトを積極的に捕食する。
・カメレオン同様に砂の色に合わせて体の色を変化させる事ができる。
・産卵時期は3月~7月(九州南部では1月~3月、本州では2月~6月、北海道では6月~8月)。
・産卵する個体は概ね50cm以上から。
・3年でオスが40cm、メスで50cm程度まで成長する。
・寿命は数年。
・磯などにも多く生息する。
・天然のヒラメの裏側は真っ白なのに対し養殖物は裏側に黒い斑点が見られる。
・朝まずめ、夕まずめに活発的に捕食活動を行う。
・夜行性のため日が沈んだ後も積極的に捕食活動を行う。
・基本的は夜行性と言われているが日中でも捕食活動を行う
・獰猛な性格でベイトを積極的に襲い逃げられた場合は追い食いする。
・水深50cm~100mまでの生息している。
・捕食は下手だが頭上を通る魚に食いつく際は全身を使い俊敏に捕食する。
・淡水を好まないと言われているが河口付近の汽水域で釣果実績がある。



成長スピード

1年で約10cm程度、2年で15~20cm程度、3年で35~40cm程度になると言われています。60cmになるには4~5年かかり、70cm以上の座布団ヒラメは7~8年物と言われています。



時期

1年中釣ることができます。ただ釣りやすいベストシーズンがあります。4月~11月はベストシーズンです。特に4~6月、9~11月は最もヒラメが釣れる時期です。これらの時期は小魚の群れで賑やかになる時期です。ベイトを追ってヒラメも浅場へと接岸してきます。



暑過ぎると釣れない

ヒラメの適水温は18℃~20℃程度であると言われています。このため、真夏に海水温が上昇すると釣れにくくなります。特に丘っぱり近くの岸際は水温が上昇しやすいためヒラメが深場に移動する傾向があります。余談ですが、ヒラメと同様にフラットフィッシュと呼ばれるマゴチは、ヒラメに比べ高水温に強い魚です。ヒラメは釣れないけどマゴチが釣れる場合が良くあります。



寒すぎると釣れない

冬もヒラメが釣れにくくなる時期です。水深が浅い場所は水温が低下しやすくなります。ヒラメの餌となる小魚も浅場のプランクトンが減少しはじめると深場に移動します。これに伴い、ヒラメも深場へ移動します。但し、一部の個体は浅場で捕食を行います。この時期に釣れるヒラメは大型が多く、寒ヒラメと言われて大変美味しいヒラメです。数は少ないですが美味しいヒラメを釣りたい場合はこの時期がおすすめです。



食べて美味しい時期

ヒラメがおいしい旬の時期は、秋から冬(10月~2月くらい)です。釣るベストシーズンと少しずれています。この時期のヒラメは寒ビラメと言われ、身が厚くなり上品な脂がのります。3月に入ると身が痩せていき4月~6月の産卵後は夏ヒラメは猫マタギと言われるように猫でも食わぬというほど味が落ちます。



場所

釣れる場所は、主に外洋に面した海です。砂地を好むため、サーフがメインの釣り場になります。サーフに隣接する河口、漁港、磯等でも釣ることができます。Googleマップ等でポイントを探す場合は、外洋に面したサーフ、河口、漁港、磯等をキーワードにして探すと、比較的容易にポイントを探すことが可能です。


  • サーフ
  • 河口
  • 漁港・堤防



サーフ

サーフはヒラメが捕食するベイトが豊富な場所です。イワシ、アジ、シロギス等はヒラメが好んで捕食するベイトです。日本海や太平洋外洋向きのサーフでは、ほとんどの場所でヒラメを釣ることができます。内海でも潮通しがよく地形的に変化がある場所であれば釣ることができます。特にカケアガリ、河口付近、サンドバー、ゴロタ浜等、地形に変化があるような場所では餌となるベイトが溜まりやすくおすすめです。また、その中でも流れの変化がある場所、流れのあたる反転流、離岸流の中で良く釣れます。



河口

河口は上流から流れ出た土砂等によりかけ上がりと窪みが混在するエリアが形成されます。また、キビナゴ、イナッコ等のベイトも豊富です。このため、ヒラメを釣る条件が整った場所と言えます。ヒラメの釣果実績の高いサーフに流れ出す河川の加工は1級ポイントです。



漁港・堤防

漁港は小型のベイトも集まりやすくそのベイトを追ってヒラメも入ってきます。漁港内や漁港の入り口付近の潮通しが良い場所、漁船が通る船道は周囲より深くなりカケアガリを形成します。このような場所はヒラメが着きやすい場所です。また、夜間の常夜灯の周りもおすすめです。常夜灯の周りにはアジ等のベイトが集まりやすくこれを捕食するためにヒラメも集まります。



ベイトの接岸次第で比較的容易に釣ることができます。ベイトが接岸すると、ヒラメの他、青物、真鯛、シーバス等多くの魚種を釣ることができます。


釣れる場所で釣りをする

どんな釣りでも同じですが、対象魚になる魚が居なければ、魚を釣ることはできません。ヒラメにおいてもそれは例外ではありません。先ず、自分の住む地域の近でヒラメが釣れているかをチェックしてみてください。現在は、インターネットで簡単に検索することができます。



時間・潮

良く釣れる時間帯は、朝マズメ、夕マズメです。昼間や夜間でもベイトの回遊があれば釣れます。潮については、、海の魚が最も釣れる上げ3分・下げ7分がおすすめです。潮位と流れがヒラメの好みであれば、どちらの潮でも釣ることが可能です。どちらかと言うと下げ潮がおすすめです。上げ潮の時にベイトが岸際に接岸します。これを追ってヒラメも接岸します。下げ潮に転じると、これらのベイトが潮が下げるのと同時に沖へ移動しはじめます。このベイトを波打ち際で待ち受けて捕食します。



水深

ヒラメが最も釣れるレンジは、ボトムから50㎝~1mです。ベイトがハゼ、キスの場合は、ボトム付近、鰯等の回遊魚がベイトになっている場合、50㎝より高いレンジでバイトする場合が多くなります。ルアーをトレースするレンジを変えたら急に食いが良くなる場合があります。メインで捕食してるベイトに合わせてトレースするレンジ変えるのが有効です。



風と水質

釣りやすい地合いは、べたなぎ、澄み潮の時です。この時にベイトが接岸しているとかなりの好条件です。



釣り方

ヒラメをルアーで釣るうえで最も重要なことは、レンジコントロールです。ルアーのレンジはボトムから50cm~1m程度のレンジをキープする必要があります。このレンジを外すとヒラメの釣果が極端に落ちます。

  • レンジコントロール
  • 巻く速度



レンジコントロール

シーバスは水面直下やミドルレンジをトレースしますが、ヒラメはボトム攻略が基本です。擬態的にはボトムから50㎝~1m程度になります。ヒラメは横の移動が得意ではありません。一方上下の動きにはとても機敏に反応します。



目が上向き

ヒラメの目は上向きに付いています。このため、自分の上を通過するルアーに敏感に反応します。ヒラメ同様にフラットフィッシュと呼ばれるマゴチは目が前を向いています。ヒラメはボトムから50cm~1m程度の少し浮かした水深で良く食います。一方、ボトムのズル引きでは食いが悪くなります。マゴチは、その逆でズル引きの方が良く釣れます。この習性の違いを理解しておく狙ってヒラメを釣ることができます。



巻く速度

巻く速度の目安は、押し寄せる波より少し早いスピードです。波より遅い速度でルアーを巻くとルアーがうまく泳がないためヒラメにルアーをアピールすることが難しくなります。



コツ

ヒラメを釣るコツは、歩くことです。サーフでは、ひたすら地形の変化しているポイントを点でルアーを打ち込んでいきます。できるだけ、多くの点を打ち込むことで釣る確率を上げることができます。実際に上級者は、1日に数km歩いています。また、情報収集も重要です。ヒラメを釣るためには、ベイトの存在が重要です。ヒラメが良く釣れるサーフにある漁港等の釣果情報を調べ、イワシ、アジ、シロギス等の釣果があがりはじめたあら、ヒラメが接岸している可能性があります。



タックル

タックルはシーバス、青物等で使うルアー用タックルであれば流用が可能です。また、その逆も可能です。釣る場所や投げるルアーの重さで使い分けるようにしてください。



ロッド

ヒラメに限らず、サーフでのルアー釣りは遠投力がそのまま釣果につながる場合があります。このため、ルアーを投げる時に遠心力が大きくなる長いロッドが有利になります。ヒラメ専用のロッドは遠投することを前提に作られているため長めのロッドが一般的です。その他特徴としては、バラシが多いヒラメを釣るために、ロッドティップが柔らかめのセッティングになっています。



リール

リールは遠投できるスピニングリールがおすすめです。シマノでは4000番台、ダイワでは3000番台になります。ギア比は、サーフでの巻きとりスピードに対応できるハイギアがおすすめです。ハイギアは、手返し良く広範囲をスピーディーに探れ効率よく釣ることができます。



ライン

飛距離と強度を両立したPEラインをメインラインとして、根ズレ対策等としてショックリーダーを付けるのが一般的です。PEラインの太さは0.8~1.5号、リーダーの太さは2~3号(8~12lb)程度がおすすめです。リーダーの材質は、ボトム付近をトレースすることが多いためフロロカーボンがおすすめです。



装備

最低限ロッド、リール、ライン、リーダー、スナップ、ルアーがあれば釣りはできます。ただ、あれば便利な道具として、ゲームベスト、ウェーダー、フィッシュグリップ、プライヤー、ヘッドライト、ルアーケースを揃えると快適に釣りができます。



釣れるルアーの条件

過去に釣れた条件から、こんなルアーであれば、ヒラメを釣りやすいと思う条件をご紹介させて頂きます。


  • 飛距離
  • 浮き上がりの良さ
  • フォールアクションとスピード
  • レスポンスの良さ
  • 水かみの良し悪し
  • 安定した性能



飛距離

飛距離は、ヒラメがその日居る場所まで届けるという意味で重要な要素です。遠くに飛ばすことができればヒラメと出会える確率を上げることができます。一方で、足元近くで釣れる場合もあり、その場合は、大した飛距離は必要ありません。しかしながら、どのような状況、ポイントでも対応できるという意味で飛距離のだせるルアーは必要と言えます。一般的にヒラメが良く釣れる場所はブレイクラインの近くです。このブレイクラインは、ポイントの地形に左右されるため、そのブレイクラインの場所により必要な飛距離が変わってきます。例えば、遠浅のサーフでブレイクラインが40m、80mにある場合、この2つのブレイクを狙う場合、80m以上飛ぶルアーが必要になります。急深のサーフで30m、60mにブレイクがある場合、60m以上飛ぶルアーが必要になります。このような考え方で、自分の通うフィールドに合わせてルアーの飛距離(重さ)を選ぶのが良いでしょう。



浮き上がりの良さ

ヒラメは、海底より少し上の層で良くルアーに反応します。ヒラメは海底にピッタっとしている印象を持っている人が多いと思いますが、ヒラメの活性が高い場合、水面に出たりかなり表層に近いところでも捕食します。活性の高い【ヒラメ】を効率良く探す場合、ボトム付近をズル引きするよりもボトムから少し上のレンジを引いてくるとバイトの確率が格段にあがります。従って、ボトム着底後ルアーを巻きはじめた時にすぐに浮き上がりボトムより少し上のレンジを泳ぎはじめることができるルアーが有効になります。



浮き上がりやすいルアーは逆効果

逆に浮き上がりやすすぎるルアーを使ってしまうとヒラメの捕食レンジを抜けてしまいます。このようなルアーは、スローでしか誘うことができないため小刻みにルアーをボトムに落とす必要があり、手返しが悪いため効率が下がります。従って、程よく浮き上がり、浮きすぎないという特徴が必要になります。



フォールアクションとスピード

ヒラメのバイトはフォール中に起きることが多いため、フォール中のアクションと時間が重要になります。判断の方法は、フォールカウント数が目安になります。リトリーブをやめた際にすぐにボトムに着底するルアーは重すぎ、逆に、長い時間ボトム着底しないルアーは軽すぎという様に判断できます。従って、数秒程度、目安は3~5秒程度で着底するルアーがおすすめです。この程度を泳がすことができればかなりの確率でヒラメを釣ることができます。水深では30cm~1m弱程度になります。



活性が悪いと思ったら

一方、上記のレンジで反応がない場合は、ヒラメの活性が低い可能性が高くなります。この場合は、着底が早い重めのルアーを使い、カウント1~2くらいで着底するレンジを引いてくるのがおすすめです。



レスポンスの良さ

ルアーが止まった状態から安定的なアクションになるまでの時間がはやいルアーがおすすめです。メタルジグは、水の抵抗を受けにくいため比較的はやくアクションしはじめます。その他ルアーも最近ではかなり改善されはやく反応するように設計されてます。ヒラメのバイトは、ルアーを停止した直後、着底間際、着底後ルアーが動きだした直後が多く、釣れるルアーはこの際のアクションが良いものと推定できます。活性の低いヒラメはルアーを長い距離追わなくなります。こんな場合はレスポンスの良いルアーで細かく、動きはじめ、フォールで丁寧に誘う必要があります。



水かみの良し悪し

ルアーはその種類、形状で水かみの程度が変わります。潮を受けながらるルアーは潮の抵抗をアクションに変えます。一般的に、ヒラメは派手なアクション、つまり水かみが良いルアーを好みます。一方で、活性が下がると派手なアクションには食いにくくなります。これらを両立するためには、強すぎず、弱すぎないアクションのルアーがおすすめになります。また、どのような状況にも対応したいと考える場合は、水かみが良いものと悪いものを使い分けるのがおすすめで、潮があまり動いていいない時、朝夕まづめ等、アピールしたい時は水かみの良い派手なアクションをするルアー、潮が速い時、昼間、活性の低いヒラメを釣る場合は、水かみの悪い地味なアクションのルアーがおすすめです。



安定した性能

ヒラメを釣るためには、どのようなポイント、状況、例えば、遠浅、急深のポイント、潮の流れが速い時、遅い時等、フィールドの状況により様々です。このような状況でもある程度、同じ様な性能を発揮することができるルアーが必要になります。向かい風の時は飛ばない、潮の流れが速いとうまくアクションしない等、これらを考慮するとメタルジグは比較的対応力の高いルアーと言えるかも知れません。





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まとめ

いかがでしたか。今回は、ヒラメをルアーで釣るための知識を幅広くご紹介させて頂きました。是非、参考にしていただければと思います。