【偏光サングラス】普通のサングラスとの違い、仕組み、寿命、UV(紫外線)カット、レンズ材質の違いによる【メリット・デメリット】


偏光サングラスと普通のサングラスの違い


偏光フィルターの有無

偏光サングラスには、偏光フィルターが付いています。これにより、光の偏光を取り除くことができます。一方、普通のサングラスには偏光フィルターが付いていないため、反射光を減らす効果が低く、運転中などで見えにくくなる場合があります。


反射光のカット効果

偏光サングラスは、反射光を効果的にカットすることができます。例えば、水面や雪面などの反射光を取り除くことで、視界を明るくしてくれます。一方、普通のサングラスは、反射光を減らす効果が低いため、視界が暗くなる場合があります。


色の変化

偏光サングラスは、色の変化を少なくすることができます。一方、普通のサングラスは、色の変化を抑える効果が低いため、色の変化が起こりやすいです。


UVカット効果

偏光サングラスには、UVカット効果がありますが、普通のサングラスにもUVカット効果がある場合があります。


値段

一般的に、偏光サングラスは普通のサングラスよりも高価です。これは、偏光フィルターの製造に高い技術力が必要であるため、製造コストが高くなるからです。


偏光サングラスについて

偏光サングラスは、日光の反射や散乱を防ぐために作られたサングラスの一種です。偏光フィルターがレンズに組み込まれているため、強い日光や水面、雪面、道路面などの光の反射を軽減することができます。偏光フィルターは、光を水平方向にのみ通すように設計されています。これにより、光が物体に当たって反射する際に垂直方向に振動する成分がカットされ、水平方向に振動する成分だけが透過されます。つまり、光の反射や散乱を軽減することができるのです。偏光サングラスは、釣りやボート、スキーなど、水面や雪面でのスポーツやアウトドア活動に最適です。また、ドライブ中にも、太陽の反射を軽減するために使われます。ただし、偏光サングラスは、液晶ディスプレイや自動車のウインドウガラスのような偏光フィルターを使っているものに対しては、正しく映らなくなることがあるため注意が必要です。


仕組み(原理)

偏光サングラスは、偏光フィルターと呼ばれる特殊なフィルターがレンズに組み込まれているため、強い光の反射や散乱を軽減することができます。偏光フィルターは、特定の方向に振動する光を通し、他の方向に振動する光を遮断することができます。偏光フィルターは、一般的に、ポリマー材料を使用して作られています。フィルター内部には、縦方向に整列した分子があります。この分子には、通常の光に対する反射率が異なる軸があります。偏光フィルターは、この分子の軸とレンズの方向が一致するように配置され、光の振動方向を制御します。例えば、偏光サングラスを使用して水面を見た場合、水面から反射された光の振動が水平方向に偏っているため、偏光フィルターはこの光を通過させます。一方、水面に垂直な方向に反射された光の振動は、偏光フィルターによって遮断されます。このようにして、偏光サングラスは、光の反射や散乱を軽減し、より快適でクリアな視界を提供することができます。


寿命

偏光サングラスの寿命は、使用状況によって異なります。一般的に、偏光サングラスの寿命は、以下の要因によって影響を受けます。使用頻度: よく使う場合は、レンズが劣化する可能性があります。特に、レンズが傷ついた場合は、劣化が進みやすくなります。環境: 高温・低温・湿度の高い場所での使用や保管は、レンズに悪影響を与えることがあります。また、偏光サングラスを放置したり、強い衝撃を受けたりすると、破損する可能性があります。メンテナンス: 適切なメンテナンスを行わないと、レンズやフレームに汚れや傷がつき、寿命が短くなることがあります。適切な方法で清掃し、必要に応じてレンズを交換することが重要です。一般的に、偏光サングラスの寿命は、2〜3年程度とされています。ただし、正しい取り扱いとメンテナンスを行うことで、寿命を延ばすことができます。適切なケアを行い、劣化や破損が見られる場合は、新しい偏光サングラスを購入することをおすすめします。


欠点

偏光サングラスには、以下のような欠点があります。


液晶ディスプレイに影響を与える

偏光サングラスをかけたままスマートフォンや液晶ディスプレイを見ると、画面が暗く見えたり、色が変わったりすることがあります。これは、偏光フィルターが光を特定の方向に制御するため、液晶ディスプレイの光と干渉するためです。


レンズの反射

偏光サングラスのレンズは、通常のサングラスのレンズよりも厚くなることがあります。このため、光がレンズの表面で反射し、レンズからの反射光が目に入ることがあります。


コスト

偏光サングラスは、通常のサングラスよりも高価であることが多いため、予算に合わない場合があります。


暗い場所での視認性

偏光サングラスは、光の反射や散乱を軽減するため、暗い場所での視認性が低下することがあります。特に、夜間の運転や暗い室内で使用すると、視界が悪くなる場合があります。


全方向の保護ができない

偏光サングラスは、偏光フィルターが取り付けられている方向に対してのみ効果があります。偏光フィルターが取り付けられていない方向からの光は、通常のサングラスと同じように反射や散乱が発生するため、完全な保護ができない場合があります。

以上が、偏光サングラスの欠点です。しかし、偏光サングラスは強い光や反射光を軽減する効果があり、適切な環境で使用することで、快適でクリアな視界を提供することができます。


紫外線をカット

通常、偏光サングラスには紫外線(UV)カット機能が含まれています。紫外線は、目の網膜や角膜などにダメージを与える可能性があるため、変光サングラスのレンズには紫外線カットフィルターが含まれています。ただし、すべての変光サングラスがUVカット機能を持っているわけではないため、購入する際には確認が必要です。また、UVカット機能を持ったレンズでも、過剰な紫外線曝露を避けるために、紫外線カット率が高いものを選ぶことが重要です。


プラスチック製レンズ・ガラス製のレンズ【メリット・デメリット】

偏光サングラスには、プラスチック製のレンズとガラス製のレンズの2つのタイプがあります。それぞれのメリットとデメリットを以下に示します。


プラスチック製の偏光サングラスレンズのメリット

・軽量であるため、長時間の着用でも疲れにくい。
・プラスチックは割れにくく、衝撃に強いため、耐久性が高い。
・製造コストが比較的低く、予算にやさしい。


プラスチック製の偏光サングラスレンズのデメリット

・ガラス製のレンズに比べると、光学的に歪みが生じやすい。
・表面硬度がガラス製のレンズより低いため、傷がつきやすい。
・高温になると変形することがあるため、車内など高温になる場所で使用すると、レンズの変形が生じることがある。


ガラス製の偏光サングラスレンズのメリット

・光学的に歪みが少ないため、クリアな視界を提供する。
・高硬度のため、傷がつきにくく、耐久性が高い。
・高温になっても変形しにくく、安定して使用することができる。


ガラス製の偏光サングラスレンズのデメリット

・プラスチック製のレンズに比べると、重くなるため長時間の着用には疲れる可能性がある。
・ガラスが割れやすいため、衝撃に弱い。
・製造コストが高く、プラスチック製のレンズに比べると価格が高くなることがある。


性能の差

偏光フィルターの種類や品質

偏光サングラスは、偏光フィルターによって反射光を取り除くため、フィルターの種類や品質によって性能が異なります。高品質な偏光フィルターを使用したものは、より効果的に反射光を取り除き、より明瞭な視界を提供することができます。


レンズのカラー

偏光サングラスのレンズのカラーは、視界の明るさや色彩の再現性に影響を与えます。例えば、グレーや茶色のレンズは、色彩の再現性が良く、運転時や日常生活での使用に適しています。一方で、黄色やオレンジ色のレンズは、視界を明るくする効果があるため、夜間の運転に適しています。


レンズの厚み

偏光サングラスのレンズの厚みが均一であることが重要です。レンズの厚みにムラがあると、視界が歪んだり、反射光が取り除かれなかったりする場合があります。


フレームのデザイン

フレームのデザインは、偏光サングラスの性能に影響を与えることがあります。例えば、フレームが薄く、レンズが大きい場合、反射光が入り込む余地が少なく、効果的に反射光を取り除くことができます。


夜間の運転

偏光サングラスは、昼間の強い光の反射や散乱を軽減するために設計されていますが、夜間の運転には適していません。偏光フィルターによって、レンズが光を遮断するため、夜間の視認性が低下し、運転に危険が生じる可能性があります。夜間に運転する場合は、透過率の高い普通のサングラスや、偏光フィルターを持たないレンズのサングラスを選択することが推奨されます。また、夜間の運転では、視界を妨げるもの(たとえば、曇りや霧、雨など)を避け、常に適切なヘッドライトを使用することが重要です。


高い偏光サングラスと安い偏光サングラスの違い

偏光サングラスの価格差は、いくつかの要素によって生じます。


偏光フィルターの品質

高品質な偏光フィルターは、より効果的に反射光を取り除き、より明瞭な視界を提供するため、より高価な偏光サングラスに使われることが多いです。


レンズの材質

偏光サングラスのレンズには、プラスチック製とガラス製のものがあります。ガラス製のレンズは、プラスチック製のレンズよりも耐久性が高く、より高価な傾向があります。


フレームの素材

偏光サングラスのフレームには、プラスチックや金属などの素材があります。高級な素材を使用したものは、より高価な傾向があります。


ブランド

有名なブランドの偏光サングラスは、ブランド価値が加算されることがあり、同じ機能を持った製品でも高価になる場合があります。


選び方

偏光サングラスを選ぶ際には、以下のポイントに注意することが重要です。


偏光フィルターの品質

偏光フィルターの品質は、偏光サングラスの性能に大きく影響します。より高品質な偏光フィルターを使用している製品は、反射光をより効果的にカットすることができます。偏光サングラスを選ぶ際には、製品の仕様を確認し、品質の高い偏光フィルターが使用されているかを確認しましょう。


レンズの色

偏光サングラスのレンズには、グレー、ブラウン、グリーン、イエローなど様々な色があります。それぞれの色には、特徴があります。例えば、グレーは色の変化を少なくするために使用され、ブラウンは色のコントラストを高めるために使用されます。自分がどのような環境で使用するのかに合わせて、適した色を選ぶようにしましょう。


レンズの材質

偏光サングラスのレンズには、プラスチック製とガラス製があります。ガラス製のレンズは、プラスチック製のレンズよりも耐久性が高く、クリアな視界を提供します。一方、プラスチック製のレンズは、軽量で割れにくいため、スポーツやアウトドアアクティビティなどで使用するのに適しています。


フレームの素材

偏光サングラスのフレームには、プラスチックや金属などの素材があります。素材によって、重さや柔軟性、耐久性などが異なるため、自分の好みや使用目的に合わせて選ぶようにしましょう。


フィット感

偏光サングラスは、長時間着用することが多いため、フィット感も重要なポイントです。自分の顔の形に合ったフレームを選び、鼻パッドやテンプルの長さなど、調整可能な部分があるかを確認しましょう。

以上のポイントに注意して、自分に合った偏光サングラスを選ぶようにしましょう。


まとめ

いかがでしたか。今回は偏光サングラスについてご紹介させて頂きました。